過酷な条件下で行われるエクストリーム E シリーズでは、究極の車両が必要になります。このレースでは参加者全員が標準化された同じ装備の全電動SUVを運転します。
レース車両である「オデッセイ 21」は、2019年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初めて公開されました。エクストリーム E用に専用設計されたコンチネンタルタイヤ CrossContact (クロス・コンタクト)も発表され、コンチネンタルの「エクストリーム E」テストドライバーであるミカエラ・オーリン=コツリンスキーが、グッドウッドにある世界的に有名なヒルクライムで「オデッセイ 21」を運転しました。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでの、SUVのエクストリーム Eの車両とコンチネンタルタイヤ
「このマシンは、まるで四本足の獣のようだわ!」
グッドウッド・フェスティバル2019に登場したミカエラ・オーリン=コツリンスキー
最高出力 = 554馬力
470kW
0-100km/hの加速タイム
4秒
最高速度
200km/h
過酷なレースを戦う「オデッセイ 21」の車両データは、以下の通りです。
スパークレーシングテクノロジー(SRT)では、従来のレースシリーズと同様に、厳格仕様のパーツを用いて共通のフレームワークを設計・構築します。 こうして承認されたシャーシは全参加チームに渡されます。各チームは自由にテストを行い、このプラットフォーム上でパワートレインやボディーワークをカスタムすることができます。
各チームが開発できる部分は、モーター、インバーター、外装の一部(エンジンカバー、サイドスカート、ライト、フロントバンパー、リアバンパーなど)です。
バッテリーはフォーミュラ E 仕様のモーターと互換性があり、最大出力470kW(約630bhpに相当)を発生する予定です。しかし、この新しいバッテリーは、オフロードレースの厳しさに合わせて特別にカスタマイズされており、極限の環境、道路状況、地形に耐えるように作られています。
エクストリーム Eの創設パートナーであるコンチネンタルタイヤは、この過酷なレースに参戦する車両のために専用開発したスペシャルタイヤを供給、エンジニアとプロダクトマネージャーからなる専属チームが、オデッセイ 21のためにタイヤのテストと最適化に取り組んでいます。この専用開発されたスペシャルタイヤは、セネガルの海岸、サウジアラビアやナミビアの砂漠、グリーンランドの極寒の地、アマゾンの熱帯雨林など異なる極限の地でも、それぞれの条件下で必要なグリップ力を発揮します。
しかし、私たちが貢献しているのはタイヤだけではありません。コンチネンタルのContiConnect™ テクノロジーは、レーシングドライバーやチームがリアルタイムでタイヤのデータをモニターすることを可能にします。このシステムは、タイヤの空気圧や温度などの情報をタイヤ内のセンサーで測定し、チームとドライバーにリアルタイムで転送します。これにより、チームは必要に応じて調整を行い、レース戦略を変更することができます。
# エクストリーム E|早わかりX-plained|第7話:車両データ
エクストリーム Eの電動車両とノーマルレーシングカーの違い