# タイヤ交換と取り付け

タイヤの組み換え

タイヤの組み換え方法

新しいタイヤを手に入れましたね、おめでとうございます!タイヤ交換は、資格を持った専門家が正しく安全に行えば、簡単な作業です。ここでは、お近くのタイヤショップや整備工場で行われている作業を紹介します。

タイヤ交換は自分でもできる?

セルフでタイヤ交換を行うことは可能です。その場合、必要な道具はタイヤレバー、ジャッキ、ジャッキスタンド、タイヤスプレッダー、レンチ、クルマ用空気入れなどです。しかし、道具や設備があったとしても、タイヤ交換を自分ですると、専門家に頼むよりはるかに時間がかかります。ホイールからタイヤを外すだけでも大変な作業です。

タイヤ装着ミスによる危険

タイヤが正しく装着されていないと、タイヤに傷がついて破裂することがあります。その際に放出されるエネルギーが衝撃となって、クルマを傷つけたり人身事故などの重大な交通事故を起こしたりする可能性もあります。そうならないためにも、タイヤの組み換えは、経験と知識が豊富な技術者にお願いすることをお勧めします。

タイヤを車両から取り外す手順

ステップ1.  クルマのエンジンを切って、ハンドブレーキをかけます。車内には人が乗っていない状態にしましょう。4つの車輪のナットをレンチで少しゆるめます。ここではナットをゆるめるだけで、まだ外しません。

ステップ2. タイヤを外す方の車体をジャッキアップして、4つの車輪が完全に地面から離れるようにします。

ステップ3.  「ステップ1」でゆるめたナットを完全に外して、ホイールを取り外せるようにします。

repairman mechanical replace tire on wheel in workshop

タイヤの取り付け

ステップ1.  古いタイヤのバルブネジをゆるめて外し、空気を逃がします。空気が抜けたら、タイヤスプレッダーという特殊な工具を使って、古いタイヤをホイールリムから外していきます。これで、タイヤのサイドウォールとビードがリムから外れます。

ステップ2.  新しいタイヤは、直径がリムの直径と同じでなければなりません。そのクルマに適合しているものを装着しましょう。リムは、正しいサイズで状態もよく、サビやキズ、変形、磨耗がないことを確認しましょう。

ステップ3.  チューブタイプのタイヤを装着する場合は、インナーチューブは新品を使用してください。チューブは使っているうちに伸びるので、古い再利用チューブではシワができて突然裂けてしまう恐れがあるからです。

チューブレスタイヤを装着する場合は、新しいバルブに交換してください。チューブレスタイヤにゴムバルブ(スナップインバルブ)を使用する場合は、まずカーメーカーのオーナーズマニュアルを参照しましょう。タイヤの仕様によってはバルブサポートも必要になります。これはリムまたはハブキャップに付いているストッパーで、高速走行時にバルブが外れないようにするものです。

ステップ4.  タイヤのビード部に移ります。タイヤメーカーが推奨するフィッティング用潤滑剤をビードとリムに塗布します。その後、タイヤスプレッダーを使ってタイヤをホイールに装着します。

ステップ5.  タイヤに空気を入れます。この作業中は、ホイールをマウンティングマシンにしっかりと安全に固定しておいてください。しっかりと固定されていないタイヤの空気充填をするのは危険です。充填中はタイヤと適度な距離を保ちましょう。通常、長さが十分で圧力計を内蔵している延長ホースを使えば、タイヤの上にかがみ込んで空気を入れなくてもよいはずです。

ステップ6.  タイヤのビードがリムのショルダー部に正しく収まったら、タイヤの空気圧を上げてリムのフランジをしっかり噛ませます。この時の空気圧は、メーカーがそのタイヤで定めている最大負荷能力の150%を超えないように、そして400kPaを超えないようにしましょう。その次に、カーメーカーが指定する車両指定空気圧に調整します。

tire repairer checking the tire integrity

トレッドパターンの方向を確認する

タイヤのパターンに方向性がある場合は、クルマの進行方向にタイヤのサイドウォールについている矢印が回転しなければなりません。

ただし、短期間だけスペアタイヤを使う場合は例外です。この場合でも、指定された回転方向にできるだけ早く戻しましょう。

非対称パターンのタイヤは、サイドウォールにある「outside」の刻印が外側になるように装着しましょう。正しく装着することで性能を最大に発揮します。

車体にタイヤを取り付ける

ステップ1.  古いタイヤに偏摩耗が見られる場合は、クルマのアライメントをチェックして、必要に応じて補正します。

ステップ2.  デリケートなバルブとタイヤ内側を保護するために、バルブにはバルブキャップ(シールリング付きが理想的です)を取り付けましょう。

ステップ3.  ホイールキャップやトリムリングを付ける際に、タイヤのサイドウォールとの間隔が十分にあることを確認しましょう。特にリムプロテクション・フランジがついたタイヤの場合は、絶対にホイールキャップやトリムリングがタイヤと接触しないように気をつけましょう。

ステップ4.  ナットを手で締めて、ジャッキを下ろしてタイヤを地面に着地させます。

ステップ5.  最後に、星型を描く順序でナットをさらにしっかりと締めます。

A man is tightening the screws at front tire.

タイヤ交換にかかる費用は?

タイヤディーラーや自動車整備工場でタイヤ交換をする場合 − コンチネンタルではプロによる交換を推奨しています。 − 工賃がどのくらいになるか?それは、その時々で異なります。例えば、ディーラーで新しいタイヤを購入すると、その時取り付けも一緒に行ってもらうことができます。あるいは、古いタイヤに異常な摩耗や損傷が見つかったら、追加の調整作業が必要になるかもしれません。

長い目で見て、最も費用対効果が高い方法は、タイヤとホイールのセットを購入することでしょう。サマータイヤとウィンタータイヤを入れ替えるような時は特にそうです。季節の変わり目にタイヤとホイールのセットをお近くの整備工場に持ち込めば、簡単に交換してくれます。交換したタイヤとホイールを使わない期間保管してくれるサービスもあります。

How to correctly store tires

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