新しいタイヤを購入する際に理解しておくべきことは、サイズ、速度記号、ロードインデックスの3つです。正しい選択をすることは、最適な性能、安全性、良好な燃費を維持するためにとても重要です。
クルマのタイヤサイズについては、運転席のドアの内側、給油口の内側、グローブボックスの内側、クルマのオーナーズマニュアルなどに記載されています。
タイヤのサイズを考える際に知っておくべき簡単なルールが2つあります。
1つ目は、交換するタイヤのサイズ、ロードインデックス、速度記号はカーメーカーが推奨したものにしましょう。
2つ目は、交換するタイヤは純正タイヤよりもサイズや耐荷重が小さいものは選ばないようにしましょう。
上の図のサイドウォールには何が書かれているのでしょうか?文字や数字の意味について説明します。
1 タイヤ幅(mm)
2 偏平率(%)
3 構造
4 リム径(インチ)
5 ロードインデックス
6 速度記号
7 サイド補強型ランフラット(SSR)
8 メルセデス承認マーク
9 「Mud(泥、ぬかるみ)+ Snow(雪)」を意味し、泥道や雪道にも対応
10 米国運輸省の自動車安全基準を順守
11 製造週
12 製造年
クルマのオーナーズマニュアルなどに推奨タイヤサイズが記載されています。タイヤにはサイドウォールにタイヤサイズが表示されています。
また、速度記号とロードインデックスも車両の要件に適合していないといけません。速度記号とロードインデックスが適正であることは、そのクルマの性能を最大限に発揮するうえで非常に重要です。
ロードインデックス
ロードインデックスとは、規定の条件下で、そのタイヤに負荷することが許される最大の質量を表す指数です。
速度記号
タイヤ選びには速度記号も重要です。タイヤの速度能力は、少なくともクルマの最高速度と同等でなければなりません。速度記号は、タイヤの最大許容速度(全荷重時)と、それがクルマに適しているかどうかを示しています。
タイヤサイズを選ぶ時は、クルマのオーナーズマニュアルに記載のタイヤサイズやタイヤメーカーの推奨する条件を厳密に守ってください。例えば、ホイールとタイヤのサイズ組み合わせが正しくないと、車高やスピードメーターに大きな誤差が出ることがあります。
14inchのホイールを使うように設計されたクルマに17inchのホイールを装着すると、車高が変わってしまいます。車体が地面から高くなるということです。また、最高速度が少し上がるのでスピードメーターが不正確になります。さらに加速も悪くなります。
異なるタイヤサイズへ交換する時は、すべての法的要件および規制、カーメーカーやホイールメーカー、タイヤメーカーの推奨事項に従ってください。少なくともホイールとタイヤは適正な組み合わせで、タイヤの負荷能力を守らなければなりません。
クルマに装着されるタイヤの内部構造は、ラジアル構造またはバイアス構造でなければなりません。自動車、キャラバン、その他の軽トラックにラジアルタイヤとバイアスタイヤが混在して装着することは危険で違法です。ただし、緊急時のスペアタイヤは例外として認められています。
ホイールやリムの選択に関しても、同様のガイドラインが適用されます。ドライバーは、カーメーカーが推奨する標準的なホイールまたはリムを使用しなければなりません。
安全性と性能を最適化するために、タイヤは4本同時交換を推奨します。3本もしくはそれ以下の本数でタイヤ交換することは可能ですが、タイヤサイズに関するいくつかのガイドラインに従う必要があります。
1本または2本のタイヤだけを交換する場合は、それぞれのタイヤが同じサイズで、ロードインデックスと速度記号がカーメーカーが指定するものと同じであることを確認してください。
タイヤを2本だけ交換する場合は、新しいタイヤを2本ともリアに装着してください。新しいタイヤは、特にウェット路面でのグリップ力が格段に良く、ハイドロプレーニング現象のリスクを軽減するからです。
タイヤ1本だけの交換は、クルマのサスペンションやトランスミッションに影響を与えたり、タイヤトレッドが過度に摩耗したりする可能性があるので、おすすめできません。やむを得ず1本だけ交換する場合は、残り溝が最も多く残っているタイヤと新しいタイヤをリアに装着してください。