あなたは、すでにコンチネンタル製品を利用しているかもしれません。あなたの運転しているクルマにもコンチネンタルの製品が使われている可能性が高いからです。私たちはカーメーカーから高い信頼を得ており、欧州カーメーカーの800以上のモデルで新車3台に1台はコンチネンタルタイヤが純正タイヤとして採用されています。
何故なら、クルマのブランド、車種や車重に関わらず、コンチネンタルタイヤなら確かな安全を提供すると、カーメーカーは知っているからです。
しかし、ここまでの道のりは平坦なものではありませんでした。大手カーメーカーの場合、コンセプト・スタディから新車装着タイヤとして装着されたクルマが工場から出荷されるまでに平均して4年かかります。この間、対象となるクルマや市場に最適なタイヤを開発し、約100回の社内テストが繰り返し行われます。クルマを買う人が最終的に求めるのは、できるだけ長持ちして、新しいクルマを長く楽しめる、最高の品質と何よりも高い安全性を備えたタイヤです。
新車装着用タイヤの開発は、要求水準がとても高い仕事です。カーメーカーがコンチネンタルとコンタクトを取るのは、通常、自動車開発のどの段階でしょうか?
少し言い方を変えて説明します。 新車のタイヤ開発は、通常3〜4年かかります。しかし、最近では、例えば2年で終えなければならないプロジェクトの相談を受けることもあります。勿論、納期が長ければそれだけ開発にかける時間も十分にとれます。クルマ開発のコンセプト段階から関わることが理想的で、そのようなケースも多々あります。
カーメーカーがタイヤメーカーに期待する性能や特性でカギとなるのは何ですか?
それは国によって、またカーメーカーによっても異なってきます。一般的には、まず安全性です。転がり抵抗や車内騒音、車外騒音の低減なども求められますが、いずれも安全性を損なわないことが主な要件とされています。また、求められる要件は新しい技術に伴って、時代とともに変化してきています。 例えば、1980年代には、転がり抵抗や燃費は比較的優先順位は低かったのですが、電動モビリティの台頭により、求められる要求も根本的に変化してきています。いずれにしても、あらゆる方面から限界に挑むことが、目下の使命になっています。
開発中の新車装着タイヤが、カーメーカーの高い期待に応えるためにはどうすればいいのでしょうか?
開発の最終段階では、研究所で、次にサーキットで、数え切れないほどのテストを行っています。特に新車装着タイヤの場合、総合的なテストが行われます。その目的は、騒音、減速、転がり抵抗や他の性能が目標を上回ることです。研究所でのテストに続き、テストコースでの実走行テストが行われます。プロジェクト毎にテストドライバーがおり、新開発のタイヤが実走行でも問題なく使えるかどうかを評価します。
新車装着タイヤは、そのクルマが求める性能や快適性を実現するために欠かせない存在です。ドライバーのクルマに対する総合的な満足度は、新車装着タイヤによって大きく左右されます。そして何より重要なことは、あなたとあなたのご家族に安全な旅を約束するものだということです。